「この車、そろそろ売るべき?」「タイミングを逃したら価値が下がりそう…」そんな不安を感じたことがある方は多いはず。中古車相場やモデルチェンジ、走行距離、車検前後など、判断材料は複雑に絡み合います。本記事では、「車の売り時」の見極め方と、いざという時に高く・納得して売るために日頃からできることを紹介します。さらに、所有とカーシェア・サブスクとのコスト比較も交え、記録と手入れを続ける“賢い所有”の価値について考察します。

【目次】
- 「売り時」はいつ?──5つのよくある判断軸
- 後悔しないために、やっておくべき2つのこと
- 【シミュレーション】所有 vs カーシェア、コスパで得なのは?
- 結論:乗った記録と整備が、売るときの“信頼”になる
1. 「売り時」はいつ?──5つのよくある判断軸
車の売却タイミングを考える際、一般的によく言われるのが以下のような基準です:
- 走行距離が10万kmを超える前:市場価値が大きく下がる前に
- 車検前(または通す直前):高額な車検代を避けるため
- フルモデルチェンジ前:新型が出ると旧型の価値が下がりやすい
- 事故歴がつく前:無事故車として評価されるため
- 年式が5年以内・走行5万km以内:中古市場での需要が高いゾーン
ただしこれらは“市場の論理”です。生活や使用頻度、維持の仕方によっては、「乗り続けたほうが得」というケースも十分にあります。
2. 後悔しないために、やっておくべき2つのこと
(1)記録を残しておく(整備・支出・走行距離)
整備や部品交換の履歴は、売却時に“手入れされた車”としてプラス評価されます。
オルクラの「ログブック」(https://alter-classimo.com/?page_id=101)では、整備伝票や給油レシートを撮るだけで履歴が自動保存され、一覧表示できます。これにより、売却時に「証明できる手入れ記録」が手に入ります。
(2)“必要なメンテ”はきちんとやっておく
よくある間違いは「もう売るから整備は最低限で…」という発想。 しかし実際には、足回りやエアコン・オイル類など「走行に影響する機能」に問題があれば査定は大幅ダウン。
逆に、きちんと手入れされている車は高年式でも評価が落ちにくく、ユーザー視点でも信頼して選ばれます。
3. 【シミュレーション】所有 vs カーシェア、コスパで得なのは?
ここでは、以下の条件で試算してみます:
所有モデル(軽〜コンパクトカー想定)
- 車両価格:200万円(7年保有)
- 維持費(税金・保険・整備・車検):年20万円
- 売却価格:7年後40万円
- 総使用距離:年間12,000km×7年=84,000km
- 合計コスト:200+20×7−40=300万円(84,000km)→1kmあたり3.57円
カーシェア(タイムズカー等)
- 利用料金:15分300円(月20時間、年間240時間利用)
- 年間コスト:約300,000円
- 走行距離換算:240時間×平均20km/h=4,800km
- 7年間の走行距離:33,600km/コスト:210万円→1kmあたり6.25円
→ 年間走行距離が8,000kmを超えるなら、所有の方がコスパが高くなるという結果に。
さらにカーシェアでは「好きなタイミングで使えない」「荷物が積めない」「整備状況に不安がある」など、実用面での制限も見逃せません。
4. 結論:乗った記録と整備が、売るときの“信頼”になる
クルマの売却価格を左右するのは「年式・走行距離」だけではありません。「どう使われてきたか」「どう手入れされてきたか」が明確な車両は、たとえ走行距離が多くても高く評価されるケースがあります。
だからこそ、日常的にログを残し、メンテを怠らず、必要に応じて部品交換もしておく。これは売却価格を上げるだけでなく、「次のオーナーにも選ばれる車」をつくる行動です。
オルクラの「ロブブック」(https://alter-classimo.com/?page_id=101) と「アンサーバック」(https://alter-classimo.com/?page_id=396)を使えば、こうした”記録と判断を習慣化でき、いざという時に強みになります。
「売り時」は、自分のカーライフにとっての“切り替え時期”。後悔のない判断のために、今できる準備を始めましょう。